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ヴァビンファルにて珊瑚の産卵を確認

 バンヤン・ツリー・モルジブのマリーン・ヴァビンファル・チームが長年の研究・観察により、モルディブで初めて珊瑚の産卵の観察に成功しました。また、珊瑚礁での珊瑚の活発な再生・増殖も確認されております。

世界的にも珊瑚の産卵は月の満ち欠けの周期に合わせて起こるとされており、バンヤン・ツリー・モルディブとモルディブ農林水産省の研究者が珊瑚の成熟を観察し、2003年3月の満月にあたる週に産卵の予想を、2003年3月18日の満月に目標を定め、綿密な観察計画が立てられました。シンガポール大学のジェームス・ゲスト氏は、満月に先立って、珊瑚礁を調査した結果、鮮やかな赤やピンクの卵を持った種類を確認しました。これにより、2003年3月の産卵予想が正しいことが証明されました。

珊瑚が成熟した卵を持っているとの初期データに基づき、AIMS(オーストラリア海洋科学研究所)のアブドゥール・アジーズ氏、アブドゥール・ハキーム氏、アンドリュー・ヘイワード氏が率いるチームは成熟したコロニーを発見するためサンプル採集を続け、毎晩産卵の兆候を観察続けた。3月18日の満月後はダイバーを使って毎晩注意深く観察を行いました。研究チームの努力が報われたのは2003年3月23日の夜、産卵は9時頃から始まりました。

1998年に深刻なサンゴ白化被害を受けた重要なテーブル珊瑚、枝珊瑚を含むアクロポラ属の枝珊瑚数種から、鮮やかな赤い卵と精子が海中に放出されているのが観察され、産卵が観察された珊瑚は、おそらく1998年の漂白被害後に環礁に着床した新しい珊瑚で、最初に成長した世代と思われます。観察はバニヤンツリーのあるヴァビンファルで行われましたが、同時期、モルディブ周辺のその他海域でも同様に産卵が起こっていたと考えられます。

長年モルディブの海洋環境に関心を持ち、同時に危機感を抱いているアブドゥール・アジーズ氏、アブドゥール・ハキーム氏がこの研究の火付け役でした。 アジーズ氏と彼のチームは今後も毎年新しい珊瑚の着床を観察続けることになるでしょう。


掲載日: 5 09, 2003